神楽坂女声合唱団
 MilkyWay
星のチャリティーコンサート
(2001/7/7)

名古屋芸術劇場コンサートホール 17:00〜


第1部のはじまり
 セントラル愛知交響楽団(約60名)と上段の名古屋少年少女合唱団(約150名)
が入場。そして、神楽坂女声合唱団(約60名)が入場。演奏中は撮影禁止との
アナウンスがあったので、これ以外の写真はありません。ものすごく壮観ですね。

そして、観客は1800名。この場に立ち会う、だれにとっても未知の公演が始まりました。
 観客は、女性7割、男性3割くらい。空席はほとんどなく、僕が個人的に心配して
いたような、行儀の悪い小中学生とか、泣き叫ぶ幼児とか、大事なところで撮りっきり
カメラのフラッシュをバシバシ光らせたりする行儀悪いお客さんはひとりもいません。
 なんだか、いい雰囲気。
 恥ずかしながら、芸術劇場のコンサートホールははじめてなのですが、残響
などの音響バランスも素晴らしい。演奏前から、ものすごい拍手。なにもしないうちから、
会場はすごくあったまっている。さすが、カツ代さん人気!

1曲目: it's a small world (世界はせまい 世界はおなじ 世界はまるい) 
  名古屋少年少女合唱団が幕開け。老若男女、誰でも知っているディズニー
の名曲に、はやくも会場に一体感が芽生えてくる。手拍子!

指揮の松尾葉子さんトーク:
 皆様ようこそお越し頂いてありがとうございました。今日の七夕の日に
チャリティーコンサートをいたします。今日の演奏の方を紹介いたします。
いま大変いい声で唄って頂きました、名古屋少年少女合唱団です。
(拍手)それから、東京からいらしてくださった、神楽坂(かぐらざか)
女声合唱団です。
(拍手)団長は小林カツ代さんです。(拍手)それから、オーケストラ、
セントラル愛知交響楽団です。(拍手)申し遅れましたが、指揮の
松尾葉子です。(拍手)
 七夕というのは、雨が多いらしいのですが、今日は晴れて、織姫、
彦星が逢っているのではないかと思います。
 日本の懐かしい歌をお送りいたしますが、「たなばた」から始まり
まして、冬を越して、もういちど春の曲をお送りしたいと思います。
それから、オーケストラの手で、「雷鳴と電光」という曲をお送りいた
します。


2曲目:たなばた (ささのは、さーらさら)
 神楽坂合唱団と少年少女の合同。会場全体の6割の方が
リズムに合わせて首をタテに振る。会場は早くも、いい感じに
なって きました。

3曲目:雷鳴と電光
 オーケストラ演奏の、ヨハン・シュトラウスの名曲。この
コンサートは四季構成になっていて、いまは真夏になってきたのです。

 松尾さん:ただいまお聞き頂きました、「雷鳴と電光」という
この曲はカミナリが、ピシャとか、私はいちばん大嫌いな
のですが、いっぱい鳴り響きました。
 合唱団の皆さんと一緒に、エンディングに上陸するわけ
ですが、神楽坂女声合唱団の団長、小林カツ代さんに
お願いします。

カツ代さん:みなさま、ようこそ、いらっしゃいました。
 やっぱり、コワイもの見たさというのはあるんでしょうか?
(会場は一瞬でリラックスして大爆笑)

 私は、この合唱団を、なんと去年の5月19日に立ち上げ
ました。
 神楽坂女声合唱団といっても、神楽坂には何の関係も
ございません。(笑)
 ただ、なんとなく女っぽい名前だなってだけで、そして、
女らしいってことでもございません。(笑)

もともとは、六本木合唱団というのがありまして、
音楽家の三枝先生という方が団長をしていらっしゃるの
ですけど、それをマネしただけでありまして。 私は、
自分が料理研究家であるというのをすっかり忘れており
まして・・・・。 世界でただひとつだと思います。料理
研究家の団長というのは。(温笑)

 そして、友人知人に声をかけましたら、また、この
物好きな人たちがウワァっと、集まってしまいました。

 今日は土井たか子さんとか、政治家の方は
ちょっと、今回来られませんでした。それから、女優の
竹下恵子さんとかも舞台がありました。
 それでも、このチャリティーのために総勢約60名が
この名古屋に参ったわけでございます。(大拍手)
さて、たいへん内気な合唱団なんですけど、
 いちおう各種取り揃えてございます。(爆笑)年齢も
幅広く、20代から・・・・・・・、とてもこれ以上詳しいことは
申し上げられないのですけど(爆々笑)、さまざまなヒトたちが
います。え〜、あの、第2部でソロをさせていただきます
倍賞さんとか(熱爆拍手)、あと山田邦子さんとか・・
(大拍手)

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 以下、大勢のメンバーのみなさまを紹介、いずれも
お客さんはノリノリ 全メンバーをあらかじめ御存知な、
正しいお客さんが多いみたい。これは、良い雰囲気!
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カツ代さん:そして、国籍もいろいろございまして、中国・韓国・
それから、アメリカ・日本と4ヶ国もございます。
(客席:うほほー)
ただし、唄は大変未熟でございますが、人間、成せば
なるという基本を(客席:うほほほー)、今日は見させていた
だきたいと思いますが、どうぞ、大目にみて、
聞いていただいて、このヘンな合唱団ですが(温笑)、
不思議な不思議な合唱団ですが、時間めいっぱい、
見て、聞いて頂きたいと思います。(あったかい大拍手)

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松尾さんの曲紹介:

4曲目:夏の思い出
神楽坂
  「なつが、くーればおもいだすー」
(大拍手)

5曲目:七つの子
神楽坂+少年少女
  「かーらーすー、なぜなくのー」
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松尾さん:ありがとうございました。もうちょっとお話が聞きたいんですが、
団長、いかがでしょう。

カツ代さん:(ちょっと、まったり口調で)
なんなりと!
(期待の大爆笑)

(お互いにちょっと話題を迷って)

松尾さん:お衣装のことちょっと。
(信じられない大拍手!!)

コシノジュンコさん登場。
コシノさん:松尾先生は日本ではじめての女性指揮者ということで、
燕尾服を作らせていただきました。(ものすごい大拍手!!!)


  団員のみなさんの衣装は去年の
 ウエスティン・ホテルのものといっしょ。着こなしは、
 どなたも工夫していらっしゃって、素敵だけど、
 「新調しなかった」っていうことが、倹約的な名古屋の
 お客さんには好感度がものすごく高く、会場のテンション
 はどんどん上がる。
 これが、絢爛豪華な新衣装だったら、雰囲気は変わって
 いたかもしれない。(チャリティーだし・・)
  おひろめは松尾先生のタキシード一着。
 この辺から、観客は完全にひとつになってゆく。

カツ代さん:私どもがこんなことを突然始めて、付き合ってくださる
 松尾先生の冒険好きには恐れ入ります。私どもの歌唱指導を
なさってくださるという、教えてくださる先生方は、すべて一流です。
私どもは仕事もいちおう一流でございます。(笑)
唄いますと、ちょっと分かりませんが、決して二流ではなくて、
少女のよう声をしているのでないかと思います。
・・・・・・ちょっと「し〜ん」といたしましたが、(温爆笑)

(止まらない爆笑トークが延々続き、観客のみなさまは笑いすぎて、
へとへと・・・  そして・・・)

いろいろ御面倒をお掛けしますが、
とにかく、私ども、いっしょうけんめい頑張るしか取り柄は
ありません。よろしくお願いします。(大拍手!!)

6曲目:スウェーデンのこどものうた
  ものすごく、お行儀の良い、名古屋少年少女合唱団
によるスウェーデン語の合唱。
  なんだか、別の世界にいるような心地よさ。
  うっとり楽しめます。
7曲目:セレナータ
  セントラル愛知交響楽団のオーケストラ演奏。
  ノリノリのビギン。

8曲目:ドレミのうた
  いちばんソロがいっぱいある定番曲は、前半最後!
トークも盛りだくさんで、神楽坂ファンの目は、きらきらしている。

 (芸術劇場で替え歌やって、赦されるのは、空前絶後
この合唱団だけかも知れませんが・・)

  動物チャリティのために作った、動物のための、ドレミのうた。

    ド は動物のド〜         原元美紀さん
    レ はレスキュー犬のレ〜   コシノジュンコさん
    ミ はミケネコのミ〜      里中満智子さん
    ファはファロー鹿〜        ジョン・キョンファさん
    ソ はソマリライオンのソ〜  石島マリ子さん
    ラ はラッコのラ〜       石坂 啓さん
    シ はシマウマよ〜      大下容子さん

 第1部の退場なのに、会場はものすごい拍手! 
このテンションのまま、ゴーゴー!!

15分休憩

第2部のはじまり
1曲目:グリーンスリーブスの主題による幻想曲
  セントラル愛知交響楽団の演奏

休憩後の「ざわざわ」を鎮めるのは、大変な仕事です。
でも、さすがはプロ。 うっとり・・・ あ、秋になりました。
(マジ熱拍手)
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松尾さんトーク:
 今回のコンサートはチャリティーコンサートなんですが、
難病のためのチャリティーコンサートなんです。
チャリティーボックスも置いていますので、お願いします。

 カツ代さん?小さい秋にうつりますが、お話を・・?

 カツ代さん:小さい秋・・・・は、練習が充分にできて
いるかどうか分からないんですが・・・・
こんなことを言うつもりは全然なかったのですが!!!
(大爆笑)


 (これは、緊張されている、どなたかのために、
会場をあたためて、いらしたのでしょうか?)

い声のヒトは沢山いるんですが、オーケストラと
するのは初めてなので・・小出しにしておりますので・・
(中略)

ものすごく、良い雰囲気になりました。

2曲目:小さい秋みつけた
神楽坂(吉田いちこさんのソロ)
吉竹輝子さんの紹介。(拍手)
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カツ代さん: ワタクシも白状しますけど・・・、別に白状では
ないんですけど・・・(笑)、名古屋新婚時代でした。
名古屋3年間中川区に、3年間暮らしたことがあります。
隣の方が内職にいかないか、メリヤス工場でモモヒキを
縫いに行こうって言う、古い話もありました(爆笑)


3曲目: ないしょ話〜ふたあつ〜かわいい魚やさん
(少年少女の組曲)
  なつかしい歌詞に、観客と出演者の 表情がどんどん
ゆるんできました。

4曲目: バレエ組曲「くるみ割り人形」より”花のワルツ”
(オーケストラ)
 しみじみ、なつかしんだ会場を、次の曲でちゃんと、はなやか
にする、すてきな構成だなあ・・・
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松尾さんトーク:ここは、まだ、クリスマスなわけで、
冬で終わるのは私は非常に嫌なので、冬をめぐってもう一回
春に行きたいと言うことで、「花」をお送りしたいと思います。
「花」のソロの方を紹介していただけますか?

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カツ代さん:では、「花」のソロの方おふたり、お出になって
ください。
もう、御紹介しないでもわかりまぁす!(爆笑)
倍賞千恵子さんと(大拍手)山田邦子さんでした。(大拍手)
私どもは、月に2回練習しておりますが、日本中で
最も忙しい女達の合唱団と申しますか、
(山田邦子さんがちょっと、おすまししている)
カツ代さん:ウフフ、そんな気取っても良く見えません(爆笑)。

 山田さんは、わたくしどもの去年のチャリティーディナー
ショーをテレビでご覧になって、どうしてもお入りになりたい
と言われて、それから、一度も欠席なさいません。(観客:ほー)

 倍賞(千恵子)さんも9ヶ月いらっしゃいますし、ここにいる
団員たちも月2回、もう必死でございまして、だいたい
今回の歌は、クリスマスの「横流し」ではなくて(笑)
あたらしく習ったものばかりでございますのて、
やっとその成果をお見せできるかと思います。

いつも上品な倍賞千恵子さんと・・(ことばに詰まる)
(邦子さんスネる) 
いえ、あの今日はいつもより、ちょっぴり上品な・・・
(邦子さん、ますます、スネる) 

 会場は大爆笑のウズ

(ものすごくあたたかい拍手・・ そして期待たっぷり
の静けさ・・)

5曲目: (はーるの、うらーらーの)
(神楽坂・少年少女 倍賞さん・邦子さんソロ)

 ケーブルテレビなどで、「男はつらいよ」をはじめ、
懐かしい松竹映画をいつも、楽しみにしているのですが、
ほんものの倍賞千恵子さんを拝見するのは初めて。

 ただ立っていても、歩いても、客席に手を振っても、
サマになる。

 そのうえ、歌声もすばらしい。かつての銀幕の中だけじゃなくて
現役ですべてが、かっこいい。どんな仕草にも、はなやぎがある。
 どの一瞬もうっとり素敵だ。

 あ。うっかり見とれてしまった。そういうレポートではなかった。
続きをやらないと・・・
(大拍手)
6曲目:ふるさと(うーさーぎーおーいしー)
(合同)
 パンフレットではラスト曲。すごく感動的でしたが、
お客さんはもう「めちゃんこ」あったまってる。どんなに、
たくさん時が過ぎても、拍手が止まらない!!

レパートリーも少ないだろうし、どうするのかなあ・・
と、余計な心配がちょっと浮かびましたが・・・・・

松尾さんトーク: ディナーショーを去年やりまして、持ち歌に
しようって話だったんですよね。

「踊り明かそう」を、ちょっと変えまして、
あれは、なんて歌詞でしたっけ?


カツ代さん:「踊り明かそう」を、もう「唄い明かそう」
というタイトルに(笑)。
「唄いたぁい!!!」っていうか、もう、
アンコールを待っておりましたぁっ!!!
(大温爆笑〜大爆々拍手!!)

アンコール
7曲目: 唄い明かそう(踊り明かそうの替え歌)
(夜明けま〜でも〜、唄いた〜いの〜、あな〜たと、〜な〜ら〜)

 うひゃあ、これは、めちゃんこ、ノリノリじゃん!!!!!
 ものすごく気持ちがそろった、とっても楽しめる合唱。

 緊張もとけて、仲良し60人が気持ちをひとつにして
うたうこの曲に、お客さんもノッている。表情も、声も振りも
溶け合って、舞台と観客全員の気持ちがひとつになった
ノリノリの銘合唱。永遠に「持ち歌」で、あって欲しいです。

 もうなにも言うことはありません。
 この場に立ち会えて良かった・・・・・(ちょびっと感動の涙がでる)

8曲目: 星に願いを (輝く星に、こころを夢を)
(オーケストラ・神楽坂・少年少女合同)
  夏・秋・冬・春を一周して、星に願いを。
 季節をめぐって七夕に帰ってきました。

 途切れることなく、四季をめぐり終える演出が素敵でした。
このままのいきおいで、神楽坂女声合唱団のみなさまが、
いつまでも、四季をお元気なまま、くるくるめぐり続け、本当に
ギネスブックを塗り替えるまで、唄い続けて下さることを祈ります。

信じられないぐらい長く拍手が鳴り止まなかったので、両手が
へとへと疲れてしまって、帰るとき、カバンを持ち上げるチカラも
残っていませんでした。

 ずいぶん長いコンサートだったので、もう、外はまっくらなんだろうな
と思ったら、まだ、空は明るくて、午後7時前。すごく濃厚な時間を過ごせて、
人生トクした気分です。(会場を出た皆さんも、同じことを、おっしゃっていた)

 ホールから駅に向かうヒトの流れはみんな、にこにこで、とてもあったかい
雰囲気。蒸し暑かった名古屋に、ひとときの、清涼でほのぼのした風が
吹き抜けました。

 こんどは、いつ拝見できるのかなあ・・・
 また名古屋に来てくださいね。(たぶん、観客1800名、全員のおねがい)